おーぷんはうす【活動紹介】30年以上活動する親の会

スタッフ

今回は30年以上活動を続けており、今も様々な世代が集う、親の会「おーぷんはうす」さんをご紹介します!

長期にわたる活動から様々な経験やつながりがあり、学校との対応や子どもの権利周知など多岐にわたる活動をしています。

おーぷんはうすの活動

おーぷんはうすは不登校、その他子どもたちを取り巻くさまざまな問題を、子どもたちの立場に立って、子どもを守り、援助するという視点から共に考えあい、語りあい、学びあい、支え合うことを目的とした親、市民が集うボランティアの会です。

おーぷんはうすは、1989年当時金沢家裁の裁判官だった多田元さんが家族の不登校をきっかけに、当時不登校やひきこもりで悩んでおられた親御さんたちと出会い立ち上げました。
発足から30年以上が経ち、現在も発起人の一人でもある弁護士の多田元さんやボランティアの方々で開催しています。

  • おーぷんはうす(笠市町)毎月1回語りあう
    (名古屋から多田元参加)
    第4土曜日2時~5時
    参加費:500 円
  • ゆったりお茶会(小林宅で)
    第1、第3金曜日2時~5時
    参加費:300円
  • その他、合宿・クリスマス会・野山散策・会報の発行や講師を招いての不登校問題に関する講演会や学習会
    、また若者・親が登場してのシンポジウムなどの活動をしています。
ゆったりお茶会を開いている小林さん
過去には本人たちを招いて講演会なども行なっています。
スタッフ

定期的に行われる集まりと、講演会や学習会もあり参加の機会が多くあり、みなさん熱心に活動されています。
子どもも参加しやすい雰囲気が魅力です!

参加している人たち

毎月行われる定例会(笠市町)では少ないときで5〜6名、多い時で15名近くが集まることがあります。
不登校やひきこもりの親や家族、本人も気軽に顔を出してくださいます。
また今悩まれている方の力になりたいと、不登校やひきこもりの経験を経て、子育てがひと段落した方が定期的に顔を出してくださることも多いです。

みなさん優しい方ばかりで、安心して参加できます。
過去には子どもたちを講師として、合宿形式の勉強会も。

スタッフ

長年運営に関わっていらっしゃるボランティアの方が数名おり、弁護士の多田元さんをはじめ、元々はお子さんが不登校やひきこもりを経験されている方など、経験豊かなスタッフがいらっしゃいます。

多田 元(ただ はじめ)
1944年兵庫県尼崎市生。1969年から1988年退官まで裁判官。その間、通算10年間、家庭裁判所で少年事件を取り扱う。
1989年名古屋市で弁護士開業。少年事件の弁護、教育裁判のほか、不登校、体罰、いじめ、子供の虐待など子供の人権問題の相談・弁護活動、医療の分野での患者の人権・医療過誤事件などに関わっている。
NPO法人全国不登校新聞社、NPO法人子どもセンター「パオ」、子どもの虐待防止ネットワークあいち(CAPNA)の創立に関わり、不登校新聞社と子どもセンターパオでは長らく理事も務めた。
現在は、子どもの虐待問題で子どもを支援する「子どもサポート弁護団」のスーパーバイザー、「チャイルドライン・愛知」理事、「学校事件・事故被害者全国弁護団」副代表。
自身も家族の不登校を経験し、その苦悩の中で同じ悩みを持つ仲間と出会い、おーぷんはうすを立ち上げる。
現在も愛知県を拠点に弁護士を続けながら、金沢に通って活動をしている。

スタッフの皆さんが過去の経験を活かして、お話を聞いてくださいます。
スタッフ

多田さんを始め、スタッフの皆さんが温かい雰囲気を作ってくださり、話しにくいことも受け止めてくれる安心感があります。
時には経験を活かしたアドバイスや学校対応の相談など、お話を聞くだけでないところも嬉しいですね!

活動場所

おーぷんはうすは、月1回の定例会を笠市町にあるビルの1Fで開催しています。
金沢駅から歩いて8分ほどの場所にあり、駐車場は協力してくださっている薬局をお借りしています。(駐車場場所はお電話にてお伝えしますので、近隣へ無断駐車しないようご注意ください。)

◆おーぷんはうす定例会会場:石川県金沢市笠市町10-9 サンフレッシュ笠市101

◆ゆったりお茶会の会場について
ゆったりお茶会はボランティアスタッフの小林さんのご自宅を開放して開催しています。開催場所は個人宅になりますのでお電話にてお問い合わせの上お伝えします。
時間は第1、第3金曜日の14時~17時となっており、週末にお時間の取れない方やご本人さんの居場所としても利用されている方がいます。

スタッフ

週末の定例会と、平日の日中にあるゆったりお茶会と参加のしやすい日時を選べるのがいいですね!
定例会の会場が、金沢駅から歩いて行ける距離にあるのも魅力的です。
ゆったりお茶会は、お話だけでなくお菓子を作ったりといった活動もあり、子どもも参加しやすいようですね!

お茶を飲みながら堅苦しくない雰囲気で、時には笑いながら、優しい雰囲気の定例会です。

相談

来てくださった方全員がお話できるように、皆さんのお話を聴きながらまたそれぞれが自分の気持ちや悩みを語ってくださっています。
1対1でご相談を受けるような形でなく、集まったみなさんが語り合う、相談し合う形をとっています。まずは話したいこと、相談したいことをじっくりとみんなで聞いています。

また弁護士でもある多田元氏が時には専門的な視点でアドバイスをしてくださったり、元不登校経験者のご家族のボランティアスタッフが寄り添っています。

利用者の声

Q:自分にとってのおーぷんはうす、参加して感じること、思うことはありますか?
・心の栄養をもらえる場所です。いつもありがとうございます。
・ゆっくり呼吸ができる場所。ここに居場所があるから「きっと大丈夫」と思えます。
・私の居場所です。
・話をきいてもらえる。安心感。
・参加するみなさん全員が親身になって話を最後まで聞いてくれることで、心がとても楽になります。長年通っていますが、一人じゃないと思えることで勇気ももらっています。
・学校に行かなくてはだめという価値観を変えてくれたのが、おーぷんはうすだった。この場がなければ子どもたちをもっと苦しめていたと思う。

スタッフ

小学生の親御さんから、大人の相談、また県外からの参加もあります。
また多田さんが弁護士であることから、時には法律を交えたアドバイスがあることがあり、貴重な機会になっていますね!

最後に

悩みは誰でもあるけれど、自分を曝け出して話せる場が今の社会にはとても少ない。

すべてを受け止めてくれる安心感がここにはあります。

多田さんは全国的に有名な不登校新聞社の創立に関わり、長らく代表理事もされていました。(写真は2019年4月、30周年記念講演会)

連絡先、問い合わせ

多田 元 052-763-7370・090-4253-8995
小林 昭代 090-9764-2402

団体詳細ページはこちらから

この記事を書いた人

よりそうなかま インタビューチーム

「よりそうなかま」掲載団体有志による、インタビューチームです。
相互交流、情報発信を目的として「よりそうなかま」に掲載中の団体を取材して様々な視点でご紹介していきます。