
今回は、うつ病当事者の会Uフレンズさんをご紹介します!
Uフレンズさんは金沢医科大学の中で開催されており、活動を続けてこられた方々にお話を伺ってきました!


活動を始めたきっかけ

当事者の集まりを運営しているのは金沢医科大学の教員の皆さんで、開催場所も大学の一室を利用して開催されています。
教員の皆さんが看護師であり、精神看護を学生さんに教えていらっしゃる立場にあります。
こうした活動を始められたきっかけはなんだったんでしょうか??

大学院に行っていた時のメンバーとその指導教員の先生で2010年の秋頃に始めたんです。
当時、東京にうつ病の自助グループがあって、それはどちらかというと教育がテーマみたいなグループでした。地方にも当事者同士のグループがあって、その間くらいの第3の居場所みたいなものを自分たちでやってみようかなみたいなね。
専門職だけ当事者だけでもなくて、専門職主導でもなくて、協働してやったら一番いいんじゃないかみたいな感じでした。

当事者の方から見ると私たちは「専門家」っていう目線で見られるんですけど、だから教える人/教えられる人、治す人/治される人みたいな、そういう関係とっぱらおうっていう理念があったと思います。
参加する人は、みんな人としてお互い付き合うと。

金沢医科大学は病院併設なので、Uフレンズさんにいろいろアドバイスとか教えてもらえると思ってくると、それはちょっと違う感じですね??

金沢医科大学病院や金沢医科大学とは関係がなく、精神看護学の教員の独自の活動として行っています。
確かにこの場では必要な時に知識を提供する場合もあります。
でも、私たちは基本的にその肩書きや看護師という職業として背景があるだけなんだけど、それを持ちながら一人の人として一緒にグループを作るみたいな、そういうイメージかなと思っています。

何か知識を得たいとか、癒されたいとか、そうした何か目的がはっきりと決めていないということでしょうか。
集まるだけでOKみたいな感じが気軽でいいなと思いました!

それぞれで良い、それはなんか個々にあって良いんじゃないかなって。
当事者それぞれが自分の着地点を探している感じですよね。
それを探しにここに来てる感じがありますね。

他の人の話を聞いて、少し気持ちがほぐれてちょっと軽くなるとか、あるいは思考の順繰りしてる感じ、辛いのをちょっと柔らげるっていうかね。
なんかそういうくらいになればいいなと思っています。



当事者/支援者の垣根を越えて

当事者といってもその時の状況とか、年齢とか色んな方が参加されると思いますが、みなさん集まられたときはどんなお話をされてるんですか??

最初は結構どうなったら治るんですかとか、本で読んだ事でこれしたら治るんですかとかっていう風なことを気にされてるんです。当然気になりますよね。
それがどんどん回数を重ねていくごとに治るんじゃなくて、本当にありきたりな言葉ですけど、やっぱりこの病気と付き合っていくということ。
ほどほどに自分の生活が成り立つようなところの 1点を見つけていくっていうことが大事で、先輩の当事者さんたちとか、関わってる当事者たちは別にそのことに対して「いや治すもんじゃないんだよ」とか「付き合うんだよ」ってことは言わないんですよ。
今はそう思ってるんやねっていうところで、その人が関心を持っていることを受け止めつつ、少しずつ「でも私はこうしてるんだよね」って。
自分なりにはこういう風に工夫してやってるよってところを、ちょっとこう、それとなくフィードバックしていくみたいなところがあったような気がします。

自分の状況を家族とか職場とかにうまく言えてない人もいて、そこでやっぱ考え込んでしまう。
それぞれ家族の中でも、気持ちを言えていない人もいるし。

家族は関係性が近すぎて自分のことを言えなかったりとか遠慮しちゃうので、この場でだからこそ素直な気持ちを吐き出せるということ。
それを誰かが評価することもなく、でもなんか周りからは一応意見を言ってくれるみたいな。
それが安全に自分をさらけ出せるみたいなことに繋がっていく。それは家庭や職場でのサポートとまたちょっと違う意味を持ってるんじゃないかなって。

特に家族となると、言いたいけど言えない、逆に言い過ぎちゃうとか関係が濃いだけに難しいところはありますよね・・・。親きょうだいだと、余計な一言、言っちゃいますよね。
でもUフレンズさんは家族の方は来たらダメですもんね?当事者の会ですから。

過去に家族の方も一緒に来たことがあったんです。たぶん本人がここを見つけて、一緒に来てほしいって誘ったんだと思います。
来た時、ご家族は周りでみなさんの話を聞いてたんですけど、ほかの参加者さんが言ったことに対して「私もそうでしたよ」みたいな感じで本人さんが言っているのをご家族が聞いてて。

Uフレンズの皆さんと相談しながらなら、そうした参加の方法もあり得るんですね。
家族だけだとどうしても話に広がりが出なかったりしますが、参加者同士の話を家族が横で聞いてるというのは、家族としてはすごく発見がありそうですね。

当事者のみなさんで話し合いながら「なんか私はこうしてますよ」みたいな感じでお話しされていて。なので私が特に喋ることはなく、むしろそういうところが良いのかなって思いました。
その様子を聞いててご家族はいろいろ考えてたんじゃないかなって思って。

当事者同士の話というのは、やはり医療関係者や支援者とは違って何か感じるものは違うんだろうなと思いますが、やはりそうでしょうか?
話を聞いてもらうということに、そこまで違いがあるんでしょうか?

でも本当に看護師とか支援者じゃできない支援というか、お互い当事者の方だからこそできるケアとかがあるんじゃないかなっていうのは思ってます。
こちらは分かりたいと思ってるけど、分からない部分をやっぱり同じ病気の人たちが分かるし、なんかそういう話ができるんだみたいなことを聞いた時に、なんか簡単じゃないなっていうふうに思いました。
私たちと関係性ができてくる中でそういう話はしてくださるんですけど。

カウンセラーや相談員といった話を聞く訓練や知識を持っている人も同じだと思っていましたが、当事者同士はやはりちょっと違う部分があるということですね。
なんかちょっとそれは分かる気がします、違いがありそうですね。

分かりたいなと思って関わってるつもりでも、やっぱり100%は理解できない。でも少しでもあなたの病気のこととか、あなたのことを知りたいっていうことを伝えるのは私たちにできることだと思うんです。
病気を抱えた本人さんたちでしか分かり合えない部分とかっていうのは、絶対あるんだろうなっていうふうに看護師として働いてる時に思ってましたし、これからもそういう関わりって大事なんだろうなっていうのは思ってます。




活動紹介

参加を希望する方は、一度Uフレンズさんに直接連絡をしてみてください。
基本的にはうつ病当事者の方を対象としているため、それ以外の一般の方は参加をお断りする場合もあります。
連絡先は記事最後尾に記載があります。
うつ病当事者の会


【内 容】グループでの話し合いを基本としています。不定期で、ニーズに応じた専門職を招聘した学習会も行っています。
【対 象】原則、うつ病または躁うつ病と診断されている方です。判断に迷われる際は、事前にご相談ください。
【開催日】原則、第3土曜日14時から16時
大学の予定により変更がありますので、ブログやお問い合わせによりご確認ください。
【参加費】無料
【会 場】金沢医科大学看護学部
※金沢医科大学への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

大事にしていること

活動をしていく中で、みなさんが大事にしていることはありますか??

まずやっぱりこの集まりを継続していくことかなって思ってます。
私は前に過疎地域の方で保健師をしてたのでその時はなかなかこういう集まりに人が来ないとかあったんですけど、金沢医科大学だと人が集まりやすいかなって思うので、こういった場所を続けていくことが大事で、自分も継続して参加して行けたらと思っています。

ここに来る方は本当にしんどい時期を経て、一歩を踏み出さないといけないというところで来てると思うんですよね。だからそこの後押しになるのって、他人じゃなくて、自分がどういうふうにその体験を意味づけたり、どう踏み出していくかっていうので、その踏み台っていうか土台になるような場であったり、話ができたりとか、感じてもらうようなことがあればいいし、僕らもそういうところを教えてもらってるなと思っています。

私たち含めて参加する人みんなが当事者だと思います。当事者とか支援者っていう区別すること自体が多分意味がないんですよ。だから私たちだって同じように、なんていうかな視野が狭まって自分を追い詰めた時期ってあって、そういうのって誰しもが持っているから。
当事者の方の言葉で忘れられないのは「分かち合う、分かち合える場」なんだっておっしゃってて、本当その通りだなと思って。

「分かち合う」ということは、受け取ったり差し上げたりじゃなくて、体験とか想いをみんなで分けあうということですかね。
それは「相談」とは全然違うものですね。

一人一人のストーリーがあって、そこを学びながら、「あーそっか、自分も似たようなことがあったな」っていうところに結びつけて理解できれば、きっとその人のことをわからなくても、その人の気持ちをちょっとでも感じ取れると思うんですよね。
ここはなんかそういう場になってるんじゃないかなって気がします。
だから終わったらホッとするというか、すごく温かな気持ちで帰れるような、なんかそういう場であってほしいなと。

スタッフさん、今から良いこと言うのでメモしてくださいね笑
参加者の方が「アンダースタンドじゃなくて、シェアなんです」って言ったんです。

そうそう「アンダースタンド」=「理解する」じゃないんだよね。

なるほど!理解するだと受け取るだけですけど、シェアとはまさに分かち合うという感じですね!

分かろうと準備をしてる人たちがいるから、辛い気持ちをその人たちにキャッチしてもらって自分は軽くなって帰れるとか、そういう感覚があるって言ってました。

自分の中の見方がちょっとこう視野が広がるというか、ああ、なんでこんなことに固執してたんだろうとか、なんでこんなに頑張ってたんだろうって。
もっと肩の力抜けばいいじゃんみたいな。
そういうのがあると楽になるんじゃないかなって気がします。人によるんだろうけど、でもなんか流れ込んでくる感じあるね。私たちもそうです。

自分の気持ちとかをちょっとこう分かってもらえたりとか、ちょっと自分を出せたりとか受け入れられてる感覚を持てると、次に向かえるっていう風に言われてるんですよ。
私たちは精神看護を教えているんですが、その人が辛い状況とか誰にもわからないだろうなって思っていても、僕らは分かろうとするっていうのが基本理念なんで、ここはそういう場でありたいですね。

「分かろうとしてくれる人がいる」というのは、なんか安心できるし嬉しいですね。
見ず知らずの人とのただの雑談も良いなと思いますが、受け取ってくれる人たちが話すのを待ってくれていて、そこに自分の気持ちを放つということは、何か大きく違う気がします。



参加するにあたって

参加したくなったら、まず連絡するところからですね。
「うつ病当事者の会」とありますので、参加はうつ病の診断がある人だけでしょうか??

基本的にはうつ症状を主体とする悩みがある人を受け入れています。
主にうつ病や、双極性障害のうつ状態ですね。お問い合わせの時などに診断や治療状況を確認しています。
「うつ病当事者の会」ですので全然違う病気だとお断りすることがあるので、その点はご理解ください。

一人でいるとどうしてももやもやしたり、同じことを考えてぐるぐるしてしまったりすることが多くなるかなと思います。
そんな時は、同じ病気や状況の人たちのいる場所に気軽に参加できると、またちょっと気持ちの切り替えやリフレッシュになりそうですね。
Uフレンズさんは「分かろうとしてくれる人がいる」「お話を聞いてくださる方々が待ってくれている」そんな暖かい場所だと思いました。
気になる方はまず、下記連絡先からお問い合わせしてみてくださいね。
今回はうつ病当事者の会「Uフレンズ」さんでした!
みなさんありがとうございました!

連絡先、問い合わせ
・Uフレンズ携帯電話:080-6356-7926(ショートメッセージも可能です)
ご連絡への返信は、数日間を要することもあります。お時間にゆとりをもってお問い合わせください。
ご連絡には、金沢医科大学看護学部の教員・大学院生が対応させていただきます。
・ブログ(活動予定、活動報告などについて記載しています。)
https://ufriends-blog.blogspot.com
