令和7年6月22日(日)金沢市元町福祉健康センターにて、石川県の公的機関・石川中央都市圏(金沢市、白山市、かほく市、野々市市、津幡町、内灘町)の市町及び社会福祉協議会担当者等、「よりそうなかま」の支援団体代表者等によるひきこもり広域ネットワーク連絡会が行われました。



“もとまちカフェ”として始まったこの集まりは、公的機関・行政の担当者の方々の参加も多く、毎年の開催となっています。
今年の連絡会では、石川県立あすなろ中学校教頭の香林一央さんをお招きして北陸3県初の夜間中学についてご紹介いただきました。
また、若者サポートステーション石川から臨床心理士の寺井文平さんをお招きして「居場所づくり支援者が知っておくと心強いこと」と題しての講話や、よりそうなかま新規加入団体の紹介なども行われ活気あふれる連絡会となりました。




参加者からは以下のような感想が聞かれました。
夜間中学というものを初めて聞いて、そんなところがあるのかと大変勉強になりました。
学びなおしの機会が公的に用意されているということは、多くの方が希望を持つのではないでしょうか。
年齢含め多種多様な人が学ばれているようで、ここなら合うと思う方が必ずいるのではないかと感じました。
また教頭先生の熱い思いも感じられて、もっと多くの人に知ってほしいと思いました。
臨床心理士の寺井さんのお話では、ボードゲームが支援にどう良いのか詳しく聞けました。
支援者がうまくボードゲームなどを利用していけば効果的だなと思いました。
支援者同士でボードゲームをやる機会があれば、良さがわかっていいなと思います!
何年も継続して開かれているこの会議では、このタイミングでしか会えない方もいて話が尽きません。
また、行政の方や今回は金沢大学の学生さんもオブザーバー参加されており、いろんな方に出会えて楽しかったです!
久しぶりに会う方や、同じような活動をされている方とお話をして、ほっとできる時間になりました。みなさん運営や自分のお悩みを抱えているけれど、工夫されながら、またそこで迷いながらでも前に進んでいるのだと感じました。いろいろ参考になるお話が聞けました。


毎年開催されているこの連絡会は、当事者グループや居場所を運営する支援団体と、行政や公的機関の関係者や支援者が皆さん集まって横のつながりを作る貴重な機会となっています。
当事者グループも支援者も、活動の中で悩んだり迷ったりすることは多いものです。また守秘義務や責任感からなかなか悩みを共有したり、相談したりすることを後回しにすることもあるのではないかと思います。
特に支援団体の活動ではみなさん日々の仕事や役割がある中、それぞれ意思をもって運営されているだけあってなかなか横のつながりを優先することは難しいものです。今回も金沢市福祉健康センターの呼びかけによって多くの方が集まり、それぞれの活動を知ってもらったり、近況報告し合ったりと活発にお話している様子はとても勇気をもらえる光景でした。
金沢市を中心に、同じような活動をする多くの仲間が「こんなにいるのか!」と実感できる集まりでした。その光景を見て、また明日から頑張ろうと思いました!